サムティグループでは、中期経営計画の収益構造改革のテーマである、「開発して保有する」ビジネスへの移行を進めており、環境や地域社会に配慮した、価値ある不動産の開発を目指しています。保有する物件の老朽化や陳腐化、自然災害により、お客様や地域社会の安全・安心が脅かされることは、当社グループが掲げる経営理念「夢の実現」の妨げにもなる大きなリスクです。適切な企画開発・運用管理を通じて、「安心・安全」を維持していくことが重要と考えています。
当社グループでは、企画・開発における安心・安全品質をサムティ株式会社が統括し、その配下で、賃貸不動産管理事業においてはサムティプロパティマネジメント株式会社が、ホテルオペレーション事業においてはサムティホテルマネジメント株式会社が品質管理責任者として現場レベルでの責任を担う体制で、安心・安全品質の向上を推進しています。
また、法務部内の「コンプライアンス統括部門」において、リスク管理や行動計画を審議し、決定しています。同部門では、設計・施工から運営・管理、災害時における安心・安全品質の向上についての目標を毎年設定し、法令遵守や進捗状況をモニタリングしています。
自然災害や不慮の事故など、当社グループの事業所や保有物件、役員・従業員の安心・安全が脅かされる緊急事態が発生した際には、人命の保護・救助を最優先に対応に当たります。そして、「緊急事態対策規程」に基づいて、リスク管理担当役員は、サムティ株式会社代表取締役社長を本部長とする「緊急事態対策本部」や対応委員会を設置して、情報収集や証拠保全、応急処置の指示、原因の究明および対策方針の決定、外部への情報提供、再発防止策の策定などを実施します。