サムティグループは、事業活動を支え会社の成長を牽引していくのは「人」であると考えています。従業員の持続的な成長を目指し、従業員が自身の技術や能力を磨けるよう支援します。公平かつ平等な基準で教育と研修の機会を提供することで、強い倫理観、チャレンジ精神や自由な発想力を持った人材を育成し、新たな価値の創造や、会社の発展に貢献することを期待しています。
私たちは、以下の取り組みを推進します。
本方針はサステナビリティ推進委員会において2024年1月25日に承認されました。
2024年1月25日制定
サムティ株式会社
代表取締役社長
小川 靖展
当社グループの成長は人的資源に大きく依存することから、不動産および金融分野における高い専門性と豊富な経験を有するプロフェッショナルな人材の育成に最優先で取り組んでいます。従業員のうち中途採用者が大多数を占めていることから、女性・外国人・中途採用者・年齢・勤続年数を問わず、従業員の能力・適性を的確に把握し、長所を伸ばして短所を是正することを育成方針としています。
当社では、『不動産業界の常識に囚われず、時に失敗しながらも、新たな挑戦を楽しむ』というメッセージを込めた当社グループのスローガン「不動産を、超えてゆけ。」を体現する人材の育成や、社員のチームワークの強化などを目的として、毎年さまざまな新入社員研修プログラムを実施しています。
2023年度における新卒研修プログラムの一部は、兵庫県三木市にあるネスタリゾート神戸にて実施されました。本研修は、新卒者を含む社員のスキル向上とチームワーク強化を目的としており、数日間にわたり様々な活動が行われました。
自然豊かな環境の中、参加者は就業体験、講義受講、チームビルディング研修などを通じて、実践的な学びを深めました。具体的には、アトラクションの案内をはじめとするスタッフとしての体験や、チームビルディングを目的としたアトラクション体験などが含まれています。
参加者からは、「研修が楽しく、充実していた」「社外の人々とのコミュニケーションが新鮮で刺激的だった」「就業体験を通じて、実際の職場でのやり取りを体験でき、大変有意義だった」「同僚との絆が深まり、チームワークが向上した」「学び多き経験だった」といった肯定的なフィードバックが多数寄せられました。
当社グループのアジア諸国への事業拠点である、シンガポールの現地法人「SAMTY ASIA INVESTMENTS PTE. LTD.（以下：SAI）」（2019年2月設立）では、従業員の満足度向上や働きやすい職場づくりの一環として、従業員の資格取得や自己研鑽を目的とした費用補助制度を導入しています（上限：年間2,000 SGD）。業務知識や資格取得、法務や経理、語学などの知識強化に加えて、ヨガやムエタイ教室参加への適用も可能であり、ほぼ全ての従業員が活用して、自己研鑽や健康増進に役立てています。
またSAIでは、シンガポール国立大学のトップマネジメントセミナーに投資マネージャークラスの従業員を派遣しているほか、同大学の政策大学院で日本人教授が主催するマネジメント研修に幹部候補者を派遣するなど、当社グループの海外戦略を担う次世代リーダー育成に積極的に取り組んでいます。
当社グループの採用活動においては、地域雇用への貢献や多様性の確保に努めています。特に、中途採用では、各拠点の所在地出身の人材を積極的に採用しています。2023年度は全従業員のうち、女性、外国人または中途採用のいずれかに該当する従業員は82.7%であり、管理職は100.0%です。今後も引き続き、女性や外国人のさらなる登用や出身業界の多様性の確保を推進していきます。
| 年度 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 2021年度 | 3人 | 0人 |
| 2022年度 | 7人 | 2人 |
| 2023年度 | 8人 | 5人 |
当社グループは、深い経験と技術をもつシニア社員の活躍を支援しています。定年である60歳を過ぎても継続して働き続けることを希望する社員が活躍できるよう、再雇用制度を設け、高齢者雇用安定法に基づいて継続雇用を行っています。2021年度以降、再雇用率は100.0%となっています。
当社グループは、変化の厳しい市場環境に対応し企業として成長するため、さまざまな経験・専門性を持つ中途採用者の雇用を積極的に進めています。2023年度の採用数全体に対する中途採用の比率は63.9%でした。また管理職は100.0%中途採用者であり、うち不動産業界出身者は66.7%、不動産業界以外の出身者は33.3%と、金融業や小売業等、多様な業界から人材が集まっています。
加えて、中途採用では、各拠点の所在地出身の人材を積極的に採用し、地域の雇用創出に貢献しています。
